「子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力」近未来に必須な脳力とは?

本の記録

AI時代を生きる子どもへ

本書の帯に書かれた言葉。

自己肯定感と問いを立てる力

近未来に必須の人間力を、どうしたら脳に授けられるのか

その答えがここにある。

AI時代に必須な力を脳に授ける!?

面白そう!読んでみたい!

と、軽い気持ちで手にした本書。

こらが、まあ~~~~~~~~~よかったです(感涙)

予想に反して泣けます

美容院で読んでいた私は、周りの目もはばからず泣きました。鼻水垂らしながら。

本書で得られるもの

・「しあわせな天才脳」を育てるセンス

・子どもと過ごす毎日が、より愛おしく感じる

AIと子どもを同時に育てた筆者

筆者の黒川 伊保子さん

コンピューターメーカーでAIの開発に携わり、

1991年に全国の原子力発電所で稼働した❝世界初❞と言われた日本語対話型コンピューターを

開発されました。

そして、一児の母でもあります。

まさに、「AIと子どもを同時に育てた」女性!

AIと脳科学の研究者ママの育児本なんて、

黒川さんにしか書けないと思う!

AI時代を生き抜く、いい脳とは

いい脳の持ち主は、「幸福な天才」である。

「頭もいいけど、それ以上に運がいい人」と言われる人たちだ。

子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力(黒川 伊保子著)

2023年8月7日、経済産業省がAI人材育成の新たな指針策定に乗り出したことを発表した。

その方針の中で、生成AIを使いこなす人材に必須のスキルとして、「対話力」が挙げられている。

子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力(黒川 伊保子著)

私たちの子どもは、きっとAIと共に生きていく。

そのために必須なスキル「対話力」を備えて、自分らしく幸せな人生を歩む。

子どもがそんな風に育ってくれたら嬉しいですよね。

そのために、私たち親ができることを筆者が教えてくれます。

かといって、本書は全然堅苦しくありません!!

「脳科学」なんて難しく思えるけど、文体も柔らかくて、分かりやすい!

するする読めます。

涙必至!ワーママはぜひ読んで!

本書は、以下の4つの章に分かれています。

本書の章

・金のルール

・AI時代の子育てに欠かせないセンス

・銀のルール

・大切なあなたに、伝えたいこと

金のルール、それは、「早寝、早起き、朝ごはん、適度な運動、そして読書」である。

あまりにも古典的かつ普遍的なルールで、笑っちゃった人もいるのではないかしら。

子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力(黒川 伊保子著)

はい。

仰るとおり笑っちゃった一人です。

ですが、ですが、侮るなかれ。

脳科学の視点から、この普遍的なルールを非常に分かりやすく解説してくれています。

昔から大切にされている子育てルールが、

なぜ重要なのか。

腹落ちしました~!

そして!ぜひ読んでいただきたいのが、

第4章「大切なあなたに、伝えたいこと」

涙なしでは読めません!

ご自身もオーバーワークの企業戦士であった黒川さん。

育児と仕事の間で悩む私たちワーママに、

温かいエールを送ってくださっています。

この4章だけでも!

ぜひ読んでいただきたいです!!

心に残った言葉3選

子どもが寝ないとき

ところで、私は、4歳未満の幼児に「早寝、早起き」を言わない。理由は、彼らは、自分のペースで生活すべきだからだ。そもそも、眠りの時間依存性は6歳から始まる。

子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力(黒川 伊保子著)

夜、ぽこ美がなかなか寝てくれない

これは、今まさに私の悩みの種。

仕事して帰って、ごはん、お風呂、洗濯、片付け、、、

タスクを慌ただしくこなし、さあ!やっとベッドへ行ける!!!

まだ寝ない!

勘弁して~~~~~~~~~~~~~~涙

こんな日もある。ぽこ美にイライラしちゃう。

イライラする自分にもイライラしちゃう。

でも、「4歳未満は、自分のペースで生活すべき」という黒川さんのお言葉のおかげで、

楽になりました。

今は、「早く寝させるべき」よりも、

ぽこ美のペースを優先してあげようかな(もちろん限度はある)と肩の力が抜けます。

日本語の否定

子どもたちの言動に、ダメ出しをしなければいけないとき。「ダメよ。無理に決まってるでしょ」のように、主語と述語抜きの否定文を使っていないだろうか。(中略)

これ、はっきり言って、ひどすぎる。主語なしのNOには、暗黙の主語がつく。それは、「世間」でしょう?

子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力(黒川 伊保子著)

確かに、、、

というか、自分自身も親に「主語なし」でダメ出しをされてきた。

だから、そこに疑問を抱いたことなんてない。

あなたは、子どもにどちらを残したいですか?「どうせダメだろうな」「自分には無理だし」とつぶやく逃げ癖か、自らを信じて人生を拓く自己肯定感か。

後者を選ぶなら、今この瞬間から、否定文の構文を替えよう。「いいね」か「わかる」で受けて、主語と述語を省略しないこと。

子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力(黒川 伊保子著)

「世間」とか「常識的」な視点からダメ出しするのではなく

「ママは」「パパは」「私は」の立場から意見を伝える。

これは、仕事でも使えそう。

優しい夢

…そう。子育ては、優しい夢、なのだろう。そもそも、最初から。

あらためて、この子に出会えたことに感謝である。(中略)

絵本を読む相手がいるあなたは、「優しい夢」の真ん中にいる。

どうぞ、楽しんで。

子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力(黒川 伊保子著)

これは、もう、抜粋させていただいた文章の前後も読んでいただきたい(涙)

黒川さんと息子さんの、幼少期を懐かしむ優しい会話。

これが、もう、本当に、こちらまで優しく満たされた気持ちにさせてくれます(感涙)

本当に慌ただしく過ぎていく毎日。

子育てを楽しむ余裕も優しさも、つい忘れてしまいそう。

だけど、「子育ては優しい夢」だとしたら。

夢から覚める日がきてしまったら。

そう思うと、この余裕のない毎日も、愛しく思えるから不思議です。

どの時代の子育てにも大切にしたいこと

「AI時代」に惹かれて手にした本書。

だけれど、

子どもが身に付けるべき力

親ができること

これらは、どの時代も変わらない のだと思いました。

だからこそ、忘れずにしたい。

そんなことを考えさせてくれる一冊です。

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